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用語集

管工事・設備工事の用語集|給排水・衛生設備など発注前に知りたい言葉

目次
  1. 管工事・設備工事・衛生設備の違い
  2. 水を使う設備と配管の用語
  3. 排水の臭いや流れに関係する用語
  4. 空調・換気と配管に関係する用語
  5. 配管の位置と改修方法の用語
  6. 出典
  7. 関連する記事
  8. 地域の管工事会社を探す

管工事は、水道の配管だけでなく、給排水・給湯、空調、換気などの設備を扱う工事です。「衛生設備」は主に便器や洗面器などと、それに関わる給排水設備を指します。ただし、見積書の名称だけでは施工範囲は決まりません。何を流す管か、どこからどこまで直すか、周辺の復旧を含むかを確かめます。

この記事は、元請けの工事・購買担当者や、ビル・施設の担当者向けの用語集です。用語の意味と、施工会社への質問を組み合わせて使ってください。制度に関する説明は2026年10月時点です。

管工事・設備工事・衛生設備の違い

**管工事(かんこうじ)**は建設業許可の業種名でもあります。国交省の工事区分の資料では、冷暖房、空気調和、給排水・衛生などの設備や、水・油・ガス・水蒸気等を送る設備の工事を含みます。

設備工事は、それより広い呼び方です。電気設備を含めて使うこともあるため、「設備会社だから全部任せられる」とは判断せず、会社の対応範囲を確認します。

衛生器具は、便器、洗面器、流しなどです。給排水衛生設備という見積項目では、器具の設置だけか、配管、給湯、排水の通気まで含むかを聞きましょう。業種の詳しい区分は管工事業の工事範囲で解説しています。

水を使う設備と配管の用語

給水管・給湯管・排水管

用語 意味 発注時の確認
給水管(きゅうすいかん) 蛇口や器具へ水を送る管です 引込み側、共用管、室内の枝管のどこが対象ですか
給湯管(きゅうとうかん) 給湯設備から湯を送る管です 給湯器本体、戻りの配管、保温まで含みますか
排水管(はいすいかん) 使用後の水などを排出する管です 汚水・雑排水・雨水のどの系統ですか
汚水管(おすいかん) 便所からの排水を流す管です 他の排水との合流箇所はどこですか
雑排水管(ざつはいすいかん) 台所・洗面・浴室などの排水を流す管です 対象器具と、共用管までの範囲はどこですか

図面の略号は、図面ごとの凡例で確認します。色や略号だけで管の用途を決めず、施工会社に系統を照合してもらいます。給水の断水と排水の使用制限は別なので、利用者への案内も分けて整理します。

受水槽・高置水槽・直結給水

**受水槽(じゅすいそう)**は、水道から受けた水をいったんためるタンクです。**高置水槽(こうちすいそう)**は、高い位置に設けて給水に使うタンクです。直結給水は受水槽を経由せずに給水する方式で、増圧ポンプを使う方式もあります。

「タンクを撤去すれば直結になる」と考えず、水道事業者との協議、建物の給水条件、配管・ポンプの変更を確認します。東京都水道局は、受水槽等の設置・変更・廃止や直結給水への切替えについて、指定工事事業者を通じた届出を案内しています。具体的な検討は受水槽の更新と直結給水への切替えへ進んでください。

給水装置・指定給水装置工事事業者

給水装置は、水道の配水管から分岐し、直接つながる給水管と給水用具を指す制度上の言葉です。受水槽以降の設備は、水道法上の給水装置と区別して扱います。

指定給水装置工事事業者は、水道事業者から指定を受けた工事事業者です。指定は水道事業者ごとに確認します。管工事業の建設業許可だけでは、現場を管轄する水道事業者で指定を受けているかは分かりません。

質問は「この所在地の水道事業者で指定を受けていますか。申請や検査の手配は見積もりに含みますか」です。確認方法は指定給水装置工事事業者の調べ方で扱います。

排水の臭いや流れに関係する用語

トラップ・封水・通気管

トラップは、排水管から臭気等が室内へ戻ることを防ぐ仕組みです。水をためる形式では、その水を**封水(ふうすい)**と呼びます。**通気管(つうきかん)**は、排水管内の圧力変動を和らげ、封水が失われにくくするための管です。

水が流れていても、臭いの原因がトラップや通気の不具合にある場合があります。「洗浄すれば解消する」と決めず、封水の状態と通気経路も調べてもらいましょう。厚労省掲載の配管設備の基準・通知でも、トラップと通気管の役割が示されています。

勾配・掃除口

**勾配(こうばい)**は管の傾きです。自然に流す排水管では、管の経路と合わせて重要な条件になります。必要な勾配を確保できるかは、管径、用途、現場条件から設計者・施工会社に判断してもらいます。

**掃除口(そうじぐち)**は、排水管の清掃や点検に使う開口部です。配管更新後も使える位置か、仕上げ材でふさがれないかを確認します。詰まりを繰り返す場合の調査は排水管の清掃と改修の判断で扱います。

空調・換気と配管に関係する用語

用語 意味 発注時に聞くこと
冷媒管(れいばいかん) 空調機等で熱を運ぶ冷媒が流れる管です 既存管を使う条件と、接続・試験の範囲は何ですか
ドレン管 空調機で生じる結露水等を排出する管です 排水先と清掃方法、天井内の施工範囲はどこですか
ダクト 換気や空調の空気を通す風道です 機器から給排気口まで、どこを交換しますか
保温・保冷 配管等を材料で覆い、熱の出入りや結露などを抑えるための施工です 継手・弁・屋外部分も対象ですか
バルブ・弁 流れを止めたり調整したりする部品です 用途、交換箇所、操作に必要な空間は確保できますか

ドレンは文脈によって雨水等の排水にも使われる言葉です。「ドレン工事」とだけ書かれていれば、何の水をどこへ流す工事かを確認します。冷媒管とドレン管は流すものも役割も違うため、空調機の交換見積もりでは別々に確認しましょう。

配管の位置と改修方法の用語

**立て管(たてかん)**は上下方向の管、**横引き管(よこびきかん)**は横方向に通す管です。**枝管(えだかん)**は主となる管から器具等へ分かれる管です。**PS(パイプシャフト)**は、配管を上下に通すために設けた空間を指します。

露出配管は見える位置の配管、隠ぺい配管は天井や壁などに隠れた配管です。同じ長さでも、隠れた部分へ作業するには開口や内装復旧の検討が必要です。

**更生工事(こうせいこうじ)**は既存管を生かして内面などを補修する工事、更新工事は新しい管に取り替える工事です。どちらを選べるかは劣化状態や工法の適用条件で変わります。年数だけで判断せず、詳しくはビルの給排水管の更新時期と費用の内訳を参照してください。

見積依頼に使う文例

対象は図面に示す給水管と排水管です。共用の立て管、室内の枝管、器具接続部のうち、施工する範囲を色分けしてください。バルブ、保温、PSや天井の開口・復旧、試験、申請を含むかも明記してください。断水と排水の使用制限は、それぞれ時間と対象区画を提示してください。

「配管一式」には、工事範囲を図示してもらうと確認しやすくなります。別途工事がある場合は、その依頼先と、施工順序を調整する担当者も決めましょう。

出典

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見積もりの比較手順や、設備ごとの更新判断は次の記事で扱います。

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対象設備と施工範囲を整理したら、地域の会社の一覧から管工事会社の候補を探せます。給排水・空調などの対応範囲、調査や復旧への対応、水道事業者での指定は各社へ直接確認してください。

出典・参考

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